知床五湖では、混雑に伴う植生浸食、ヒグマ出没の危険と度重なる閉鎖による不安定な運用(2007年全ての地上遊歩道が使えたのは98.5日のみ)などの課題がありました。これらを解決し、ビジターの皆様により深く自然を体験してもらうことを目指して、自然公園法による利用調整地区制度を柱とした新しい利用のあり方が始まりました。
国立公園の利用上核心的な自然景観を有し、原生的な風景が保たれている地区において、将来にわたる持続的な利用を実現するため、利用人数の調整等を行うことによって、自然景観や生物の多様性の維持を推進することを目的とした制度です。 環境大臣が定める期間に利用調整地区に立ち入る場合は、環境大臣(または環境大臣が指定した機関)に申請し、その認定を受けることが必要となります。 この制度の導入に向けて、これまで地元住民団体、観光業界、自然保護行政などで「知床五湖の利用のあり方協議会」を設立し、様々な議論を重ねてきました。すべての経緯については 知床データセンター » から議事録などの資料が閲覧できますのでぜひご覧ください。
ヒグマや野生動物にえさを与えない。
知床を訪れる私たちの約束です。