地上遊歩道、高架木道の2種類の散策路があり、お好みに応じて歩くルートを選んでいただけます。
園地内には建物が2つあり、知床五湖フィールドハウスは地上遊歩道の入口で、散策の手続きやレクチャーを行っています。パークサービスセンターには休憩所があり、お土産や軽食も販売しています。駐車場は有料で、約100台の駐車が可能です。
知床五湖の開園期間は、アクセス道路の道道知床公園線の開通期間に準じます。例年雪解けを迎える4月中旬頃から積雪が始まる11月中旬頃までが道路開通期間となっています。
パークサービスセンターでは、軽食が販売されています。また、持ち込まれたお弁当などは、パークサービスセンター内で召し上がっていただくことができます。
地上遊歩道内への食べ物の持ち込みはヒグマを引き寄せる可能性があり、飴やガムも含め、ビニール袋などで匂いが出ないよう密封しているもの以外のお持ち込みはお断りしています。密封しているものを持ち歩く際にも歩道に落とさないよう、お気を付け下さい。
お水・お茶は歩道内でも飲むことができますが、糖分が含まれている飲料のお持ち込みはご遠慮ください。
知床五湖はヒグマの生息地です。遭遇する可能性は十分にありますので「ヒグマのすみかにお邪魔する」という意識が必要です。春から夏にかけヒグマが五湖周辺を頻繁に利用する季節は、地上遊歩道はヒグマの対処法を習得している知床五湖登録引率者が引率するツアーに参加することで散策いただけます。遊歩道内でヒグマと絶対に遭遇したくない、という方には高架木道の散策をお勧めします。
ヒグマの対処方法
ヒグマにあらかじめ人間の存在を知らせ遭遇回避するためには、鈴などの音は有効です。ヒグマ活動期は登録引率者が遭遇回避の対応を行いますので、鈴や笛は必要ありません。植生保護期は、ご自身で遭遇回避をしていただきますのでご持参いただくと有効ですが、手たたきや声だしなど、その他の方法もレクチャーでご案内いたします。
ヒグマの対処法 »利用のお手続きや館内の掲示物等は多言語化がされており、知床五湖フィールドハウスには英語対応が可能なスタッフがおります。ヒグマ活動期ガイドツアーの外国人対応については、ガイド事業所へそれぞれお問い合わせください。また、知床五湖ポータルサイトは日本語・英語・中国語・韓国語の4カ国語対応になっており、予約ページも多言語に対応しています。
残念ながらペットを高架木道や地上遊歩道へ連れて行くことはできません。知床五湖はヒグマと遭遇する可能性がある場所です。特に地上遊歩道では、ヒグマと遭遇した場合にペットがヒグマを刺激してしまう可能性があり、非常に危険です。この規則を破ると自然公園法により罰せられます。高架木道においても他の動物を刺激してしまう可能性がありますのでご遠慮ください。
※補助犬は法制度上制限されておりませんが、上記理由からご遠慮いただいております。
高さ2~5m、全長800mの木道で、開園期間中どなたでも無料でご利用いただけます。高架木道の脇には約7,000Vの電気が流れる電気牧柵が張られていますので、ヒグマが上ってくる心配はありません。バリアフリー構造のため車いすでのご利用も可能です。開園期間中はいつでも無料で安全に散策することができ、一湖をご覧いただけます。
※高架木道は一湖までしかいけません。地上遊歩道から高架木道へ上がることができます(一方通行)。
高架木道には連山展望台、オコツク展望台、湖畔展望台の3つの展望台が設置されており、知床連山、オホーツク海、そして一湖をパノラマで見ることができます。
高架木道一番奥の湖畔展望台までは片道約800m、往復1.6kmで約40分かかります。途中で引き返すことも可能です。(連山展望台までの往復で約15分、オコツク展望台までの往復は約30分)
五湖から一湖全ての湖がご覧いただける森の中の散策路です。植生保護期とヒグマ活動期の2種類の期間で利用方法(利用ルートやルール)や利用料などが異なります。遊歩道の散策には受付手続きの際にお渡しする立入認定証とレクチャーの受講が必須となります。また、ヒグマの出没や遊歩道の状況により閉鎖されることがあります。
開園期間中は地上遊歩道を散策することで5つの全ての湖を見ることができます。湖の他、季節ならではの植物や天気が良い日には知床連山などがご覧いただけます。
植生保護期には、ご自身のペースで散策することができ、大ループは1時間30分ほど、小ループは40分ほどで散策することができます。ヒグマ活動期は登録引率者によるガイドツアーで、各所ビューポイントなどでの立ち寄りや解説を含め、大ループツアーでは3時間、小ループツアーでは1時間30分の散策時間となります。
散策時の注意事項やヒグマに関する映像をご覧いただき、スタッフから最新の遊歩道に関する情報をご確認いただく10分ほどのレクチャーです。
自然の中を歩く際には様々なリスクがありますが、知床五湖では遊歩道やヒグマの出没状況などをよくご理解いただいた上、お客様の自己責任で散策していただくことを基本としております。レクチャーが終了しましたら、そのまま遊歩道に入り散策が始まりますので、お水の購入やお手洗いなどの事前のご準備をお済ませの上、レクチャーを受講して下さい。
過去にレクチャーを受講されたことがある方も、散策前には必ずレクチャーを受講し、ヒグマや遊歩道に関する最新の情報をご確認ください。また、立入認定証は発行日1日に限り有効ですので、同日中であれば受付のお手続きは不要ですが、ヒグマや遊歩道に関する最新の情報をご確認いただくため、再度レクチャーを受講していただきます。
植生保護期(開園~5月9日、8月1日~閉園)は、散策前に利用料のお支払いと受付のお手続きを行っていただき、レクチャーを受講することで個人散策ができます。
知床五湖フィールドハウスに到着しましたら、初めに利用券を購入していただき、立入認定申請書に必要事項をご記入の上受付へ提出していただきます。受付手続きが済みますと立入認定証が発行されますので、お手元にご用意いただきレクチャーを受講して下さい。申請書は知床五湖フィールドハウスでご記入いただく他、知床五湖ポータルサイトでもダウンロードできます。
植生保護期に地上遊歩道を散策する場合、散策前のレクチャー受講が義務づけられています。このレクチャーを事前に予約することは可能ですが、予約なしでも受講することができます。1回のレクチャー定員は50名で、その内40名分は事前予約可能枠としてご用意していますが、予約なしで直接お越しいただいた方もスムーズに受講できるよう各回10名分の当日枠をご用意しています。利用が集中する連休などでも10~20分ほどお待ちいただければレクチャーを受講することができます。ご予約は不要です。お電話でお問い合わせください。
ご予約のキャンセルや変更は可能です。ただし、直前の予約キャンセルや変更は他の利用者にご迷惑が掛かりますのでご遠慮願います。予約の変更は知床五湖ポータルサイト予約ページで行うことができます。ご不明な点がありましたら、知床五湖フィールドハウス(TEL:0152-24-3323)へお問い合わせください。
ヒグマ活動期(5月10日~7月31日)は、登録引率者によるガイドツアーに参加することで地上遊歩道を散策することができます。
ヒグマとの遭遇回避や、遭遇時の対処法を習得した引率者のことです。それぞれの引率者が無線を所持しており、ヒグマの出没などの情報をリアルタイムに把握することでツアーの安全面の向上を図っています。
ヒグマ活動期ガイドツアーへのご参加は、登録引率者へ直接お申し込みをお願いします。お申込みは知床五湖ポータルサイト予約ページまたは登録引率者一覧ページに記載されているガイド事業所へ直接お電話でお申し込みください。当日参加ご希望のお客様は知床ガイド協議会が運営しております当日受付カウンター(TEL:080-8293-0343(8:00~18:30))へお問い合わせ下さい。登録引率者一覧ページ »
ガイドツアーは各ツアー定員10名で、1つのツアーに複数の個人・グループが申し込みできる仕組みとなっております。基本的には参加者が1名の場合でもツアーは催行されますが、場合によっては催行できないケースもありますので、各登録引率者ガイド事業所へ直接ご確認をお願いします。また、繁忙期などはツアーの貸し切りをお断りするケースがございます。
お申込みされた各登録引率者ガイド事業所へ直接ご連絡下さい。
あわてず、騒がず、ゆっくりヒグマから離れてください。ヒグマは人をみるとすぐさま襲ってくるような攻撃的な動物ではありません。しかし、走って逃げると追いかけてくる習性があります。遭遇したヒグマも我々と同じぐらい驚いていますので、刺激しないようにゆっくりヒグマから離れることが重要です。また、後続の散策者がいる場合は、ヒグマの出没を知らせ全員で地上遊歩道から退避してください。ヒグマを目撃した場合は、五湖フィールドハウスへ情報提供をお願いいたします。
知床五湖フィールドハウスでは、声を出したり手を叩くなどしてなるべくヒグマに出遭わないような歩き方を散策前のレクチャーでご紹介しております。
ヒグマや野生動物にえさを与えない。
知床を訪れる私たちの約束です。